2014年07月17日

裸族から脱却か?iPhoneケースコレは良さそうなのでポチってみた

iPhone使いの私ですが、ケースを使わない人だったりします。
こういうのを「裸族」と呼ぶらしいのですが、まぁそうですね、3GSの頃から裸族です。

あ、正確には最初はケース買うんですよ。
でも何かの拍子でケース外すと「あ、このままの方がいいじゃん!」とかなって、裸族になる、みたいな。
4Sの時も結局裸族になりましたね。

あと、ケースってデザイン含めてちょっと「高い」っていうのが・・・。
安いやつもあるんですが、なんか「これ、邪魔・・・」ってなっちゃう事が多くて・・・。

そんなわけで、落としたりもしながら、結局裸族のまま使っております。


そんな中、某サイトでちょっとよさ気なケースを発見。
これ、いいなー、しかも1500円(そのサイトでの価格)かー、と思って、Amazonで見てみたら、なんともっと安く売ってましたwww



私はAmazonに関してはギフトカードを購入してそれを登録してるんです。
月間でAmazonに使う金額をコントロール出来るのと、Kindleで気軽に本を買えるからw
で、まだ今月分のギフトカードの残額があるので、ポチッとしちゃいましたw

明日には届く予定。
さてどんな感じかなー。
裸族からの脱却なるか!!!
posted by ぎじん at 22:00| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | Mac関連 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

眼の話

書いてた、と思ったらBlogでは書いてなかったのかー。
ということで、ちょっと事後報告というか。

実は今年の2月から3月いっぱいまで、病気のために長期療養してました。
左眼が「強膜炎」というのになって、合わせて「網膜剥離」も見つかったからです。

ある日突然、だったんですよ。
東京に大雪が降る前日、朝起きたら左眼がものすごく痛くて。
眼を動かすと痛い上、物が二つに見える(焦点が合わない)。
なんか左眼で見えてる部分の一部が黒くなってて、視野欠損というやつですか、なんかこれまずそうだなー、みたいな。
その日は大事をとって早めに帰宅したんです。

翌日は土曜日だったんですが、朝起きたらもうなんか痛くて。
さすがにおかしい、と近くの眼科へ。
眼科へ行って問診票記入して受付に出したら、奥から助手みたいな男の人が走ってきて、いろいろ症状を聞かれて。
そのまま奥の院長室まで通されて。
院長先生に見てもらいました。

「強膜炎だなー」

強膜炎???
詳しくはこちら。
http://www.eyedoctors.jp/ecpmb/disease/d28.html

ただ、強膜炎にしては腫れがひどい、と。
しかも左眼の動きがおかしいため、焦点が合わないね、と。
眼球が腫れてるみたい、と。

とりあえず点眼薬を2種類出されました。
ただその先生曰く「点眼薬は一日6回。もしこの点眼薬つけても症状が改善しないとか、悪化するようなら、明日すぐ救急に行ってね!」と。

なんだか大変な事になったなぁ・・・と思いながら、帰宅。
とにかく痛くてたまらないので、寝てたんですよ。

で、翌朝。
眼の痛みが激しくて、もう我慢出来なくて。
これはヤバイ、と近くの救急指定病院を探したら、某大学病院が見つかりました。
電話したら「今日は眼科の先生もいらっしゃるのですぐ来て!」との事。

病院に行くのが一苦労で・・・まっすぐ歩けないんですよ。眼が痛いのと、焦点が合わないのと、大雪のあとだったこともあって足場が悪くて・・・。

なんとか病院に到着して、受付して眼科の先生に前日かかった医師の話と点眼薬を見せました。
なんというか見た瞬間からもう先生は「なんかすごい腫れてるね・・・」と。
CTスキャンとろう、ということで、CTスキャンもとったり、細かく眼球の中を観察したり、とまぁいろいろ検査したんです。

で、結果を教えてもらったら、やっぱり強膜炎。
でもやっぱり強膜炎にしては腫れがヒドイ、と。
これ、相当痛いでしょー、と言われて、はい、と。
そしてその先生・・・「あと、網膜剥離もありますね」と一言。

は???
なんで???

見に覚えがないんですが、とにかく網膜の一部に穴があいていて、そこから剥がれてきてるね、と。
(ちなみに強膜炎の方がずっとヤバイ状態だったらしいんですが、網膜剥離っていう単語ですっかり私は動揺しちゃってました)

救急の検査ではちゃんとわからない事もあるから、翌日また来て、と。
ちゃんと専用の検査とかしっかりやりましょう、と。

なんだか大変な事になってきた・・・ということで、とりあえず翌日仕事休みますメールをうって(もうこの頃からテレビとかを見るのもかなりキツく、iPhoneとかも長時間見ることが出来ない状態でした)、もう寝るだけ(それ以外なんにもできなかった)。

翌日、また病院へ。
そこでいろんな検査をやってみたのですが、左眼の眼球がほとんど動かないというか、そんな状態に。
で、そこの医局長らしき偉い先生が最初見てくださいました。

とりあえず強膜炎は決定。
これは眼の酷使とかでなるものではない、と。
ただし原因は基本的に不明。
再発することもあるし、と。
で、網膜剥離についても確かにあって、こちらも直した方がいいのだけれど、とにかく今は強膜炎の症状がおさまって、眼球の腫れなどが戻ってからじゃないと処置は難しい、という話をされました。
(多分こういう話だったはず・・・もうなんか意気消沈してたんですよこの頃は)

あまりにも淡々と話すので、あぁ、もしかしたらちょっと薬とか飲んでたら治るのかなー、とか思って「あんまり症状としては重くない感じなんですかねー」とへらへらして聞いたら

「は?いや、これ、重症だから。いま入院するかどうかの瀬戸際だから。基本的に安静。安静だからね」

・・・はい・・・・

会社に連絡して状況を報告。
(会社の皆様の本当にありがたいバックアップのおかげで、治療に専念する事が出来ました。本当に感謝しております。)

で、そこからもう安静の日々。
テレビも見れないし、iPhoneなんかももちろんちょっとしか見れない。
眼球が動けば激痛。
外にでると遠近を処理しようとするのでものすごく眼が痛くて疲れる。
もう本当に寝てるだけしか出来なくて。
音楽を聴く以外のことがほとんど出来なかったんです。
ソチオリンピックってなんでしたっけ、みたいなそんな感じ。

でも、妻が東京に来てくれたりして、家族のあたたかいバックアップもあって、なんとか3月いっぱいまでである程度回復。
4月から仕事に復帰して・・・。


で、今日通院だったんですよ。
網膜剥離は3月にレーザーでの手術を行っていて。
その経過確認。
強膜炎はほとんど症状が無い(ただし点眼薬はまだ使っている)状態。

今日の段階では、点眼薬は今使っているものが切れたらそのままあとは無しで生活してみましょう、と。
やめたことでまた症状とかが出てくるようなら即病院来て、と。
そうでなければ次回は2ヶ月後。
そこでCTスキャンとか最終的にいろいろ検査を行って、問題無い事を確認しましょう、という事に。

とりあえず一区切りつきそうです。


過去に頚椎ヘルニアとか腰椎ヘルニアとかもやりましたけど、ここまで長期療養しなきゃいけないような病気になった事がなかったので、本当に凹みました。
人とほとんど会話しない2ヶ月間だったので、4月からは人と話す事への恐怖症みたいなのもありましたしね。
寝たきりで食べるのだけは食べてたから、体重も増えたし筋力は衰えたし。
もういろいろ大変だったなぁ、と。

なんにしても眼は本当に大事。
そして健康は本当に大事。
有り難みをとても実感した、そんな日々でした。

とりあえず今の時点では「ほぼ完治といっていい状態」らしいので、安心しております。
皆様にもご心配をおかけしました。
とりあえず無事に生きておりますので、ご安心くださいませ。

以上、ちょっと遅くなりましたがご報告でした。
ラベル:強膜炎 眼科
posted by ぎじん at 01:14| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月15日

なんでこんな安いんだ?〜R・シュトラウス作曲 歌劇「エレクトラ」のBlu-rayが激安すぎる〜

マゼールの録音とかいろいろAmazonであさっていたら、歌劇「エレクトラ」を発見。
R・シュトラウスが作曲したこの歌劇は、シャレでもなんでもなく過激な歌劇。
内容もグチャグチャですが、サウンドもとにかく暴力的。
サロメのようにストリップがはじまるとかいうのではないのですが、とにかく暗いし重い。

それでもこの歌劇は、初めて聴いた時から私はすっかりハートを持って行かれてしまっていまして・・・。

はじめて聴いたのはデュトワがNHK交響楽団の音楽監督としての最後の公演。
演奏会形式でしたけれど、すんごい演奏でした。
当時BSで放送されたものを録画して、今でもたまに見ています。

その後、バレンボイムが指揮したCDや、ドホナーニが指揮したオペラ公演のDVDなんかを手に入れて、折に触れて楽しんでおりました(楽しむ、っていうのが必ずしも当てはまるような内容じゃないんだけど)。


で、今回もたまたま見つけたので、おー、いいねー、と。
オケもウィーンフィルだし、タイトルロールはヴァルトラウト・マイヤーだし。
ということで以下がそのリンク。



え?
値段・・・間違ってない????
1,000円しない?マジで????

日本語字幕付きでなんでこんなに安いのかわからんのですが、間違いではないようです。
解説書が入ってないのと、このレーベルのカタログ的な役割を持っているが故のこの値段。

ちょっとこれはお買い得すぎる・・・。
ということで紹介しておきます。
私も買います。
Blu-rayプレーヤー無いけどw

あと、当然ながらこちらはアフィリエイトなリンクになっています。
一応つけてますけど、嫌な方は普通にブラウザでAmazonのページとか開いて検索してそちらでご購入くださいませ。
(別にこれで儲けようとか思ってるわけじゃないのでいやマジで)
ちょっとお金入ってくると盛岡帰省が少し楽かな、とか思ってるくらいですが、まぁすげー力入れてやってるわけでもないのでwww
posted by ぎじん at 20:00| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

マゼール追悼の続き(マーラー編)

マゼール追悼企画の続き、というとアレだけど。
マゼールのマーラー、昨日のBlogではウィーンフィルとの全集を紹介しました。

で、今日はNYPとの全集。
ただしダウンロード販売のみ。
iTunes Storeだけかと思ったら、Amazonでも取り扱ってたので紹介しときます。


で、購入しちゃいましたw
いや個人的にマーラーはMTT/SFSOをほそぼそと集めていて、ギーレンの全集とMTTとアバドと、あとは個別にちまちま買い足せば、とか思っていたんですけど、今回の訃報に接し、あえて購入。

マゼールが指揮したマーラーの9番は、映像が存在します。
この映像ってのがちょっと凄い演奏。


映像によるマーラーの9番は、バーンスタインのものに限る、と思っていた私も、この演奏の濃密度に圧倒されました。
これ凄いっすよ(ただし廃盤)


2009年に発売されているこのDL音源なんで、マゼールの晩年の記録としても重要な録音だろうな、ということと、訃報に接した事で死をどのように捉えていたのか、という事も含めて、あえて9番を購入。
posted by ぎじん at 20:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月14日

ロリン・マゼールを偲ぶ(リンク修正)

(リンクがおかしくなってたやつを直したので再度)

今朝、起きてからTiwtterのTimeLine(TL)をチェックしていたら、ロリン・マゼール氏の訃報に接しました。
謹んでお悔やみ申しあげます。

今年のPMFの指揮者に決定していたのですが、体調不良のためキャンセルされたというニュースを目にしており、またミュンヘン・フィルでの活動キャンセルなども含めて各所で体調不良による演奏キャンセルのニュースを目にしていたので、気にはしていたのですが・・・。
http://www.pmf.or.jp/jp/news/2014/06/post-5.html


まだ盛岡に住んでいた時、プロのオーケストラの生演奏に触れるという機会はそれほど多くはありませんでした。
それでも一年に一回程度で、すごい方がいらしゃっていた事もあり、何度かは実演に触れる事が出来ました。
ゲルギエフ、デュトワ、大植英次、アシュケナージ、ルイージなどなど。

その中で、バイエルン放送響とのコンビで盛岡に来た時の事を、今でも思い出します。
そのときのプログラムがとんでもなくて、R・シュトラウスの「英雄の生涯」をやってから、ブラームスの交響曲第1番でした。
ってかどっちもメインプログラムでしょ普通にw
ちなみにそのときの来日公演プログラムで、この2曲を一回の演奏会でやっているのは盛岡だけだったと記憶しています。

超満員だった盛岡市民文化ホール大ホールで、英雄の生涯の冒頭の音が鳴り響いた瞬間から、もう言葉も無かったです。
とにかくゴージャス。
ゴージャスな響きでした。
キラキラしてて、密度が濃いのに息苦しくないあの響きは忘れられないなぁ。


ロリン・マゼールという指揮者の存在を知ったのは、おそらく高校に入学した辺りだったかと思います。
実家には父や叔父が残したLPがたくさんあったのですが、ワルター、バーンスタイン、カラヤン、セル、ライナー、ケンペ、バルビローリ、モントゥー、アバド、ハイティンクといった指揮者の他にも、アラン・ロンパールやルイ・フレモーといったマイナー(失礼)な指揮者まで揃っていたのに、マゼールはありませんでした。
(さらに言うと小澤さんのLPも何故か無かった)

マゼールは高校に入学してレコード芸術なる雑誌を買うようになってから知ったのですが、知ったきっかけは「春の祭典」でしたw
高校の時って、なんか小難しい曲とかが好きになる時ってあるじゃないですか(あるのかよ)。
その流れで、当時変拍子でわけわからん曲の代表的な作品だったストラヴィンスキーの「春の祭典」って、聴き比べをするのにちょうどいい感じなんですよ。
・アバド/ロンドン
・ブーレーズ/クリーブランド
・カラヤン/ベルリン
・ストラヴィンスキー/コロンビア
・デュトワ/モントリオール
・小澤/ボストン
・ドラティ/デトロイト
こんな流れの中に、マゼール/ウィーンフィルってのがありました。
これがまたへんてこな演奏でw
凄く引っかかった指揮者だったんです、そのとき。

で、あるとき。
マーラーの復活を高校吹奏楽部のOBから聞かせてもらって衝撃を受けていた時期に、高校の同級生に「マーラーの復活、っていうすごい曲があってさー」とか話したんですよ。
そしたら彼は「それなら俺持ってるよ」と。
え?クラシックとかよく聞くの?と思ったら、親が持ってる、と。
翌日貸してくれました・・・・って、これ・・・「巨人」って書いてるんだけど・・・。
ということで、同級生の勘違いだったわけですが、この時の「巨人」こそ、マゼール/ウィーンフィルによる全集からの一枚なわけです。


ここで衝撃を受けました。
まぁ曲そのものをあまり当時は知らなかった、というのもあるのですが、弦楽器の豊穣な響きが、オドロオドロしいフレーズを紡いで行くサマときたら、当時の私のハートをガッツリ掴んだわけです。
その後、自分でもどうしても欲しくなったので、ワルター/コロンビアの巨人を買うのですが、それはまた別の話。



以降、マゼールは好きな指揮者の一人として、こっそり追っていたりしていたので、今回の訃報は衝撃を受けました。
ショルティと同じく、老いとかいうのと無縁な感じがしてたんだけど・・・まぁ人間ですからいつかは寿命が尽きるわけで。
仕方が無いとはいえ、ショックでした。


そんなマゼールについて、個人的に推している録音を幾つか。

リヒャルト・シュトラウス管弦楽曲集


バイエルン放送響とのコンビにおける金字塔とも言える録音。
私が買った時はまだドン・キホーテが発売される前だったかのやつなのですが、今回紹介してるのはドン・キホーテも入ってるもの。
いーなーw(チェロはイッサーリスだ!)
このリヒャルト・シュトラウスは、80年代以降に録音された、ある程度まとまった交響詩集の中でも個人的にベストワンと言いたくなるほどの素晴らしいものです。
若い頃のやりたい放題的なものとは違い、ドッシリと構えた、万人にお薦め出来る録音です。
ティル・オイレンシュピーゲルで見せる巧妙な語り口(決していやらしくない)や、死と変容で見せる深刻度、英雄の生涯ではオーケストラ芸術の粋を見せるかのような表現の幅。
そして個人的には家庭交響曲がとても素晴らしい演奏で、決して録音として多く無いこの曲の、代表的な録音として推せるものです。
リヒャルト・シュトラウスが聴きたくなったら真っ先に聴いちゃう、そんな録音です。
ホントにお薦め。


マーラー交響曲全集



マゼールのマーラー演奏は、最近発売されているフィルハーモニア管との録音も凄いのですが、あえて今回はこちらを紹介しました。
実はマゼールはニューヨークフィル時代にもマーラーの交響曲全集を録音していて、そっちもとても素晴らしいのですが、そちらはiTunes Storeなどでのダウンロード販売のみ、なんですよね。
全集として入手しやすい(そしてお買い得)のはウィーンフィルとの録音。
録音に古さはあまり感じさせませんが、落ち着いた演奏。
いや、落ち着いたと表現していいのかなぁ・・・マゼールにしては、という事で。
オケの水準はとても高いです。
ウィーンフィルのマーラー全集、っていう意味だと、実はこれしか残ってないんじゃないかなぁ?
一聴した時は「あぁこんなもんかー」とか思っちゃいますが、繰り返し聴いているうちに「こんな凄い演奏だったのか・・・」と思わされる瞬間が訪れます。
美しく、冷たく、熱い。そんな演奏です。


ドヴォルザーク スラブ舞曲全曲


これ、超絶お薦めです。
ベルリンフィルとの共演による録音は、特に90年代はそれほど多くありません。
ですが、この演奏は本当に本当に素晴らしい!!!!
超絶優秀なオケによる、民族っぽさを排除した、マゼール節全開のこの演奏は、例えばノイマンであったりセルであったりクーベリックであったり、といったチェコと繋がりのあったご当地指揮者(悪い意味で使ってるわけじゃないですよ)によるものとは大きく異るアプローチなのです。
それが実に良いのです。
血湧き肉踊るこの感じは、是非大きめの音量で聴いていただくに限ります。
重々しく感じられるかもしれないそのリズムが、ドヴォルザークのシンフォニックなサウンドを引き出すためのものであり、それが決して胃もたれしないという、ギリギリのところで繰り広げられます。
最後の一曲までじっくりと味わっていただければ、最初から最後まで通して一つの楽曲なのだなぁ、という事が伝わってきて、最後の二つの音が鳴り響いた後、思わずため息と共に涙が溢れ出します。
私がこの曲に勝手に持っていた「土臭さ」というイメージは、この演奏で見事にくつがえりました。


ウィーンフィル名演集


本当はこれじゃないんですよ、おすすめしたいの(笑)。
この中で特に「ドビュッシー」をおすすめしたいのです。
マゼールがウィーンフィルとドビュッシーを録音した、というのはある意味では大事件だったのですが、同時期のラヴェルの方がずっと話題になりましたね。
本当はドビュッシーアルバムをお薦めしたかった(夜想曲とかすげーのですよ!)んですが、まぁ仕方ない。
で、この海ですが、とっても不思議な響きがするのです。
濃密。でも空虚。これはヘンテコ演奏って言ってもいいかもしれない・・・。
バランスのせいなのか、マゼールが狙ってるのかは分からないのですが、まるで別物の曲のような、オドロオドロしさというか、なんというか・・・。
ケレン味と呼ぶにはあまりにも特異すぎる、もうマゼールにしか出来ないような演奏。
これウィーンフィルとの共演だから余計に凄いんですよ。
良いとか悪いとかじゃなく、ただただ「凄い」演奏です。
もう二度と聴かない、って言う人が出てもおかしくないと思いますねw
ちなみにこの盤にはラヴェルの録音も入っていますが、ラ・ヴァルスが素晴らしいです!もちろん世評高いボレロも凄いのですが、ウィーンフィルによるラ・ヴァルスは、プレヴィンのものとこのマゼールのものが有名ですが、どちらも本当に素晴らしい録音です。


ラフマニノフ交響曲全集


ベルリンフィルとの録音では、これも外せないなー、と。
ベルリンフィル自身がラフマニノフの交響曲の録音をする事があまり無い(というかコレが初めてじゃないか?)のですが、この演奏は実に素晴らしいですね。
個人的には1番の交響曲がマゼールにピッタリな気がしていて、それがベルリンフィルの驚異的な合奏力と合わさって、ギラギラした演奏になっています。
2番にはプレヴィンやアシュケナージといった名盤があるのですが、この録音も負けていませんね。
マゼールは比較的クールに処理していますが、これまたベルリンフィルの、特に弦楽器の圧倒的な表現力により、細部にわたってとても美しく歌いあげられます。
知と情のバランスがしっかり取れている、万人が聴いて納得出来る演奏じゃないでしょうか。
3番は他に比較出来る演奏を知らないので、あまり多くは語れません。すみません。



比較的新しい録音(マーラーはアレですけど)を紹介したつもりです。
昔の録音(ウィーンフィルとのチャイコフスキーやシベリウス、ベルリン放送響と入れた一連の録音とか)も面白いもの多いんですけどね。
クリーブランド管の音楽監督時代に入れたプロコのロメオとジュリエット、ピッツバーグ響と録音したレスピーギとか、フランス国立管と入れたホルストの惑星とか・・・。
オペラなんかもお薦めしたい録音はいろいろ有るんですけどね(プッチーニのトゥーランドットとかこれまた凄いんですけど)。

それにしても、まだまだ精力的に録音やコンサートを進めていたマゼール氏。
昨年も100回以上の公演をこなしていたわけで、本当に凄いなー。
もう一度、実演に触れてみたかったです。。。ただただ残念。
彼の遺した録音を聴きながら、しばらくは彼を偲びたいと思います。
posted by ぎじん at 21:50| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | CD評等 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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