2月25日、ムジーク・ヨーゼフ社製のオーボエ&ダモーレを吹き倒す会を行いました。
事の発端は一枚のFAXから。
ヨーゼフ社のY木さんという方からのもので、「出張で東北に行くついでに、『是非岩手に行ってぎじん(FAX上はきちんと敬称付きでした)にダモーレを吹いてもらってくれ』と社長やF島に言われた」という驚きの内容。
ってか、社長はじめ社員の方は私の事を覚えていてくださったのかぁ、と妙に感慨深かったなぁ。
2000年の海の日に今のクレメントモデルを購入してからというもの、実はかなりヨーゼフをWeb上で宣伝してた時期がありました(笑)。
別になんかもらったりとかそういう事をしているわけではないのだけれど、自分自身がヨーゼフの楽器のクオリティに驚き、もっとこの楽器を他の人にも知ってもらいたい、と思ったから。
東松山の工場見学ツアーなんてのも組んだなぁ(笑)。しかも私はいけなかったし(笑)。
しかし、私自身がなかなか東京に行かなくなった(いろいろありまして・・・)事や、オーボエよりも指揮活動の方に比重が高くなっていったこともあって、ここ数年は本当に連絡も取っていない(楽器の調整すら出してない)ような状況。
ヨーゼフはすっかり一流メーカー(ヨーロッパ、特にドイツではゲヴァントハウス管弦楽団や北ドイツ放送交響楽団なんかでも使われている)になってしまって、なんとなく田舎のアマボエ吹きがおいそれと連絡取るのもなぁ・・・と遠慮してしまったりもして。
で、実はかなりオーボエを吹くのが辛くなってきていて、リードにも困るし練習する場所も無い(息子が大泣き)し、オケといっても土日なんかの予定がかなり付きにくく、団体に所属する、っていうのもなぁ・・・という状況。
オーボエ辞めて、弦楽器(ヴィオラ)でもやろうかなぁ、とマジメに考えていたんであります。
そこにきて、今回のお話。
まだ覚えていてくださったことに感激し、また今ヨーゼフのオーボエがどういう状態なのか、を知りたかったので、早速セッティング。
最初は我が家で、と思ったのだけれど、これじゃ本当に私が1人で占有してしまって申し訳ないので、オープンな形に。
で、当日は私を含めて4人がヨーゼフオーボエ&ダモーレを体感。
まずはオーボエ。
本当に素晴らしい楽器で、私が持っているクレメントモデルも、「これは別の楽器???」というくらい別物になっていてとにかく驚いた。
とても良い!
お金があればすぐ買いなおす(笑)!
ちなみに「ベルを変えるだけで全然変わりますよー」というY木さんのお言葉があり、実際に自分の楽器のベルと持ってきてもらったクレメントモデルのベルを交換、吹いてみたら・・・・こ、これまた別の楽器!!!
ベルだけでこんなに変わるのか・・・。
ちなみに「強化プラスチック製」のベルも持ってきてもらっていたんだけれど、そっちもかなりスゴイ!
ベルだけでもこんなに違うのかぁ・・・。
ちょっと驚き。
メタルモデルもあったのだけれど、Y木さんにも話した通り、私はメタルはちょっと合わなかったです。
クレメントモデルの方が良かった。
でも他のメンバーはメタルに感動してた様子。
いや、メタルも十分いい楽器なんだけれど、「私には」クレメントかなぁ、と。
ま、詳細はいろいろY木さんにお話しましたので、Y木さん、帰ってからあまり社長とかに言わないように(笑)。
そして、今回のメインである「ダモーレ」。
もうね、圧巻。
知り合いの楽器を何本か吹かせてもらったことがあるのですが、ダモーレはとても扱いにくいという印象が。
音程が不安定だし、鳴りもバラバラで、あまり吹いていて楽しい楽器じゃない、っていうのが個人的な印象。
ところが。
今回のダモーレは凄かった。
樽付きの状態で吹かせてもらったんだけれど、上から下までバランスがとてもよく、音程もすごーく安定している。
音と音のつながりもすごく良くて、響きも豊か。
うわー、いい楽器だなー、って思っていたら、Y木さんが「樽取るとまた変わりますよー」と。
樽をとって吹いてみたら・・・
震えました。
スゴイ楽器です、これは。
頭で考えたとおりに吹ける楽器。
全然吹いていて辛くなく、いつまでもいつまでも吹いていたくなる、そんな楽器。
あぁ、もっと世の中にダモーレのための曲があったなら・・・。
とにもかくにも凄すぎました。
スゴイ体験をさせてもらったなぁ。
自分が持っているクレメントモデル、ちゃんと調整に出してやろう・・・そしてちゃんとオーボエ吹きなおそう。
今の自分の音楽における根っこが「オーボエ」にある事をすごーーーーーく実感させられて、もうオーボエは一生吹き続けていこう、そういう気分になりました。
その後、懇親会。
岩手医大オケの2名はそのまま懇親会にも付いてきてくれて、4名で楽しく飲みました。
ってかY木さん、相当私の事をマニアックだと思ったでしょ(笑)。
ここでは書けないような話も山のようにしましたねぇ(笑)。
ということで、やっぱり自分にとってオーボエという楽器は大事、そしてヨーゼフというオーボエメーカーに出会えた事に感謝。
ヨーゼフに関してはこれからもいろいろ(出来る事は少ないかもしれませんが)サポートしていけたらな、と思っています。