いよいよ2012年度なのね。
で、3/25にぎじんオケの演奏会をやりました。
演奏会、っていうにはまたちょっと不思議な感じなんですが・・・。
ある日、Twitterで酔っ払って「ブラームスの2番が指揮したい」ってつぶやいたら、翌朝にはオケが出来てた、という話がありまして。
ブラームスどころかシューマンもやる事になり(何故か)。
両作曲家の交響曲第2番を、午前練習午後本番、という文字通り「一日でやっちゃう」オケ演奏会でした。
経緯はこちらをどうぞ。
http://togetter.com/li/217393
http://togetter.com/li/217466
演奏会と言いつつも、会場がオペラシティの地下大リハーサル室だったもので、電波も入らず入場制限もガチガチで、とりあえずまぁみんなで合奏を楽しんだ、という感じですかね。
で。
ほとんどの皆さんが私は「はじめまして!」だったんですよ。
なので、数日前から緊張しちゃって・・・。
前日なんてほとんど眠れなかった・・・。
当日、実際にあつまってみて、皆さんの顔を見ながらまずシューマンの練習。
4楽章を通してみたら、なんと通っちゃった!
みんなこの曲が好きなんだなー、というのと、とにかくみんな上手なんですよね。
すげーなーみんな。
それにしても時間が無いw
90分練習出来た?出来てない?そんな感じで終了。
一楽章なんて一回通して「じゃ、あとは本番よろしく!」ですよwww
次はブラームス。
これは一楽章から順番にやってみる感じ。
で、やっぱり4楽章で時間が足りないwww
もうね、指揮してるこっちも一生懸命!
汗だくになりながら、力入っちゃってついつい・・・。
(シューマンとブラームスの間で左足からお尻にかけてツッちゃって・・・痛かった・・・)
お昼ごはんを食べようと思いつつ、全然食欲が出ず、おにぎり1個。
あとはレッドブルでドーピングwww
さて本番。
シューマン。
チューニング終えて指揮台に立ってみたら演奏者から拍手をいただく。
なんか不思議な感覚www
レッドブルが災いしてか、冒頭のテンポが自分でも変に速く振り出してしまい、金管と弦楽器の間にテンポの溝を作ってしまう。
これは完全に指揮者の私のせいでございます・・・ごめんなさい。
事故はいろいろありつつも、なんとか止まらずに曲が進むし、ちゃんとこちらの意図を汲んでくれる演奏者の皆様。
どんどん楽しくなってくる(笑)。
1楽章は尻上がりに良くなっていく感じでしたね。
やっぱりちょっと硬かった冒頭から、どんどん音楽が前に向いていく感覚。
ワクワクしながら指揮してました。
いやー、本当にいい曲だなー。
2楽章、テンポの切り替わりがうまくいっていないのは完全に棒の責任です。
皆さんの責任じゃないので。
でもこれ、本当に止まらずに音楽が進んで良かった!!!
3楽章に入って。
3楽章を指揮しながら、なんというか、音楽に入り込む瞬間が何回かあって、猛烈に感動しちゃって、自然に涙が出てきて。
指揮しながら感動したのは、ベトプロで田園を指揮した時以来かな。
振り終えた時に猛烈に感激して涙が出てきたのを思い出した。
今回シューマンの3楽章でそれをものすごく感じて。
汗なんだか鼻水なんだか涙なんだかよくわからず、ぐしゃぐしゃになりながら指揮してました。
4楽章に入って、みんなが本当に楽しそうで。
かくいう自分も楽しくなっちゃって。
最後大振りしすぎて意図してないところでテンポ緩めちゃってラストのティンパニの入りに影響を与えてしまったのも私の責任。
あぁごめんなさい本当に・・・。
それでもラストに向けてシューマンが思いの丈をぶつけていく感じが曲から感じ取れて、みんなの気持ちも盛り上がっていくのがわかって、これまた泣きそうになったなー。
素晴らしい時間!!!!
本当に楽しい時間でした。
シューマンという作曲家の心の部分に、ほんの少しだけ触れられた気がしました。
皆さんブラボー!
長めの休憩の後、ブラームス。
この曲は本当に大好きだったんですけど、自分が指揮するなんて本当に考えてもいなかったから、スコアを読み始めた時には困惑。
ブラームスのスコアって、複雑なんです、なんか。
シューマンの方がスッと自分に入り込んでくるのに、ブラームスのスコアは、読んでてもなかなか自分に入り込んで来ない。
何度読んでも「???」と。
オーボエでこの曲をやった事はあって、その時はそんな風に思わなかったんだけど、なんでなんだろうか。
それでも読んでいくうちにだんだん「あー、こういう事か」と理解が進んで、ようやく指揮出来る気がしてきましたね。
で、本番。
木管とホルンのメンツがガラリと変わり、金管のローテーションも変わってます。
弦楽器もプルトやパートの変更があったりして、これまたちょっと新鮮な気分で。
1楽章、テンポを速くする事でヘミオラを強調するという事をやりたかったのですが、やっぱり後で録音を聞き直すと、速いが故に失われている部分もいくつかあったりして、これはまだまだ自分の研究の足りなさだなぁ、と反省。
でも、こういっちゃなんですが、良い演奏でした。
長い一楽章、しかもリピートする、というのは結構たいへんなのですが、ちゃんと音楽が呼吸をしていた、と自負しています。
気持よかったし、楽しかった。
2楽章は指揮出来るかどうかが不安な楽章でしたけれど、なんとか気持ちも棒に乗せれたし、振り間違えた箇所はいくつかあるけれど(笑)、事故に繋がらなかったので良かった事にします(笑)。
3楽章も少し速めのテンポでしたが、ちゃんと雰囲気が出ていました。
素晴らしい。
途中のテンポ変わるところがどうなるか、と思いましたが、乗り切りましたね。すばらしい!
4楽章ですねぇ・・・いやー、楽しかったのですすみませんwww
かなり強引なテンポ設定もあったり、指揮者が熱くなりすぎて演奏者が力んでしまう、という部分はあるにせよ、私はとにかく楽しかったです!
この楽章を指揮出来るだけでも、個人的にはものすごく嬉しかった!
もう最後はどうやって指揮してたかも全然覚えて無いwww
(いちろーさんがiPadで録画してた「指揮者カメラ」にも、ブラームスの4楽章は入ってない)
こうして、バタバタとしながら本番を終えたのでした。
もうね、クッタクタwww
全身の筋肉痛は木曜日まで続いてましたよww
(それは筋肉痛じゃないのでは?とかいう話もあるけれど)
集まっていただいた皆様のおかげ。
私はただただ皆様の演奏に、気持よく指揮棒を合わせて振ったというような状態です。
一生の思い出。
ありがとうございました。
考えてみると、世界でも多分いないんじゃないですかね。
自分のツイートでオケが出来て、人が集まって演奏までやっちゃう、なんて。
ある意味で一番インターネットの恩恵を受けている、そんな人間なのかもしれません。
関わった全ての皆様に感謝。
もう次は無いと思いますが、またどこかで皆様とご一緒出来るのを楽しみにしております。
ありがとうございました。