昨夜は更新せずに寝てしまった(寝落ち・・・)ので、昨夜書いていたものをアップ。
一応アマチュアながらも指揮棒なんて振っている(といっても年に1,2回だけど)もんで、演奏会の前にはスコア(総譜)を読み込むという作業をしています。
3月にベトプロ(Vn協奏曲と交響曲第7番)や「ぎじんオケ」(シューマンとブラームスそれぞれの交響曲第2番)なんかがあって、このスコア読みをスタートさせているところです。
ところでこの「スコア」っていうやつを、普通はどう読むものなんですかね。
私はピアノ以外は独学なもので、もうずっと自己流でやってきています。
吹奏楽の指揮をしていた頃も、オケをこうして指揮するようになっても、誰かが教えてくれるわけでもないので、試行錯誤しながらとりあえず今は自分のスタイルのようなものを作っています。
でももっと効率的なやり方があったりするんじゃね?とかまぁいろいろあるのですが・・・。
で、恥をさらす覚悟で、自分のスコアの読み方についてちょっと書いてみます。
まぁ「こんなやり方もあるのね」程度に読んでもらえれば。
まず大前提として、スコアを読み始めたら音源は聴きません。
ベートーヴェンのVn協奏曲と交響曲第7番、シューマンとブラームスそれぞれの交響曲第2番については、全くCDとか聴いてない状況です。
ただ、読み始める前にはそれなりに聴きます。
集中してガッツリ聴く、というよりは、もうすぐ聴けなくなる時期に入るから、という程度。
ただ同じ作曲家の他の曲は聴いたりしますよ。
でもまぁスコア勉強してるのとはあまり直接的に関係のないものを聴くことが多いのですが。
さて、スコアの版を選ぶとかそういう話はここではとりあえず置いておいて。
スコアを目の前に置いたら、とりあえず一ページ一ページ「眺めます」。
ガッツリ音を拾うというよりは、写真集を見るかのようにぱらぱらぱらぱらめくって眺めます。
模様を覚える、というか、そういう感じなのかな。
で、それを1週間くらいかけて行います。
こうすると、なんとなく図形が頭の中に焼き付けられます。
で、ようやく楽譜を読み始めるのですが、最初にオーボエの部分だけを読んでいきます。
これは私がオーボエ吹きだから、というのが大きいのですが、自分が奏者だったらこの楽譜だけみたときに最初にどういう印象を持ってどうやって演奏するかなー、とか。
で、オーボエが休みの部分は他のどの部分を聴くのがいいかなー、とか思いながら読みます。
これはまぁ2日程度あればいいかな。
次に、スコアの一番下、コントラバスのパート譜を読みます。
吹奏楽の時はチューバ譜を読んでました。
これは私がチューバ吹きでもあったからww
オーボエの時と同じような感じで。
これは1日くらいで流しちゃいます(ごめんなさい)。
次に、ティンパニ譜を読みます。
オケでは特に。
これも1日くらいで流しちゃいます。
ここまできてから、ようやく曲の構成を読み始めます。
一楽章がソナタ形式だとして、提示部は?展開部は?再現部は?とか。
全曲の速度表示を追いながら、曲の構造をなんとなく理解しておきます。
で、あとは時間の許す限りメトロノームとか使って時間軸の中で何度も何度も繰り返してスコアを読んでいきます。
声部ごとに着目しながら読むとか、掛け合いがどうなっているか読むとか。
ここがとっても時間かかるのですけどね。
まぁだいたい2ヶ月くらいかけてスコアを読む感じです。
あとは作曲家に関する文献とか曲の成り立ちとかの資料を探して読んでみるとかいう時間もあるのですが、ここはスコアを読むという技術的側面とは違う話かな、と思うのでここでは割愛。
最終的には自分が「理解できているかどうか」だと思っているのですが、なかなか曲を理解するのは難しいです。
本番の段階で指揮者は曲を100%理解してのぞまなきゃ、とは思うのですが、過去を紐解いてもそこまでは出来ていないです。
ごめんなさい。
なので、私は指揮者ではなく指揮パートだよなぁ、とつくづく思うわけです。
私が指揮する演奏会の場合、「おや?」と思うところがあったらそこは指揮者の未熟な点だと思ってもらえれば。
奏者の皆様には本当に助けられてるなぁ、と思いますマジで。
もっといいやり方があるのかもしれないですし、例えばピアノを使って和声を確認しながら、とかやるのかもしれないのですが、まぁほとんど頭の中で鳴らしてる感じです。
何しろ職場への移動時間とか、喫茶店とかで読むことがほとんどなんで、自宅でスコア読むとかほとんどやらないんですよ、自分。
隙間の時間でスコア読む、というのが(結婚して子どもが生まれてから特に)スタイルとして確立しちゃってます。
今は妻子と離れて一人暮らしではありますが、自宅では家のことをやったり、本を読んだり、仕事のことを考えるのがメインで、音楽のことは本当に隙間の時間でやってるなぁ、と。
ま、あまり参考にならないと思いますが、今の時点で自分がやっている「スコアの読み方」の紹介でした。