2010年01月07日

ベートーヴェン


今週土曜日の夜にベトプロの今年初練習があります。

毎度の事ですが、ベトプロの練習のあたりって雪がよく降る。

まあそういう時期にやるのが悪いんだけど。


シンフォニーのスコアを読む事が多かったんで、今年に入ってからは皇帝のスコアをなるだけ読むようにしてるんですが、いやあこの曲はスコア読んでるだけでワクワクしてきますね!

カッコイイ!!


四番ではピアノが序奏としてあくまでしっとりと歌ってからオケの序奏に渡すのですが、皇帝はまずオケが高らかに格調高くEs-durを鳴り響かせて、ピアノのアルペジオにつなぎ、その応酬があってからようやくオケの序奏になるわけで、もうここだけで「い、一体何が待っているんだろう!?」と思わされます。


でもってこのオケの序奏が物凄いテンションなわけです。

だからといって狂喜乱舞するわけじゃなく、あくまで格調高いのがミソ。

皇帝、ってのは別にベートーヴェンがつけたわけじゃないんですが、そう呼ばれるのも分かるなあ、と思わされます。

少なくとも「運命」よりは素晴らしいネーミング。


私は運命っていう表題が、ベートーヴェンに対する日本人の印象を決定付けたと思っていて、良し悪しは別にしてそろそろベートーヴェンに対するイメージを一度まっさらにする必要があると考えています。
というか、むしろそういうことを最初の目的としてこの「ベートーヴェン・プロジェクト」を立ち上げたんですけどね。

自分は幼いころからワルターという指揮者が指揮した「運命」を聴いて育っていて、ベートーヴェンってこういう曲なんだなぁ(遅くて怖い、そんな印象でした)と思っていたのに、同じベートーヴェンの「第九」をミュンシュという指揮者が振っているレコードで聴いて「こんな激しい作曲家だったの???」(mf以上のダイナミクスでとにかく速くて迫力満点の演奏でした)と驚いた記憶があります。

いろんな曲を聴いていくうちに、果たしてベートーヴェンっていうのは「どういう演奏が正しいんだ?」という、今にして考えればあまり意味のない(笑)事で悩んだりしたものです。


ちょうど2000年前後に、ベートーヴェンの楽譜の新しい校訂版として「ベーレンライター版」というものが出始めてきました。
確か最初に聴いたのはガーディナーという指揮者による演奏だった気がするんですが、それを聴いて私はすっかりぶっ飛んでしまいました。
なんなんだこの演奏は!!!!

しかし、手持ちのスコアを見ながら聴いてみてびっくり。
多少楽譜が違うようにはなってますけれど、実は楽譜に書かれているように演奏すれば、旧版でも似たような演奏になるように出来ているのです。
つまりよくよく見てみれば、スコアに書かれている情報だけを頼りに、過去の数々の演奏にとらわれずに聴いてみれば、今の演奏というのは指揮者の主観がたーーっぷり入ってしまっていた、ある意味では「デフォルメされた」演奏である事がわかったのです。

このデフォルメの作業自体が悪いとは言いませんし、私はむしろこのデフォルメされた演奏の方が好きだったりします(笑)。
そもそもデフォルメといっても、それは必ずしも指揮者の主観だけではありません。
オーケストラの編成が大きくなった事。
作曲された当時よりも残響の長いたくさんの客席が存在するコンサートホールが増えた事。
そして何よりも、二度の世界大戦という時代の流れ。
こうしたものが演奏者、聴き手の両者双方が望む形で、デフォルメされていったわけです。

だから、時代の趨勢とともに「そもそもあの当時はどういう演奏をされたの?」という響きに触れたくなる、という気持ちが生まれるのも、ある意味では当然でして。
古楽器による演奏が見事にそれにこたえてくれました。
(ただしあれも「推測」の域を出ていないということは、決して忘れてはいけない事です。あれが「正統」であるなんて当時生きていた人がいない以上、誰にも証明できないわけですから)

こうした古楽器で使われたと思われる演奏方法を「ピリオド奏法」と呼んでいるようです。
定義として正しいかどうかはさておき。

古楽器によって行われた演奏の響きを聴いた時、とても驚きました。
ピッチが低い(435hzとか)というだけでなく、ビブラートがほとんど無い(和声の動きが際立ってくる)とか、楽器の奏法そのものの違い(バロックボウだと元弓で弾いても音が固く鳴りにくいので早い動きでも音が暴れません。
反面、音量が小さかったり、力強い硬めの音は弓の圧力では出せなかったため、速い弓の動きと動かす量でカバーしなくてはいけません。
そういう意味では、音色のバリエーションが少ない、という事にもなりそうです。

あ、専門家ではないので事実誤認があるかもしれませんので、ツッコミ願います。


そうしていく中で、モダン楽器の演奏家の中から「モダンの楽器で古楽器の奏法を使う事で新しい響きを狙う」という動きが出てきました。
指揮者ではジンマン、ラトル、ハーディング、トーマス・ファイ、ド・ベリー・・・そしてアバドなんかもそういう方向に向いています。
同様に、古楽器の指揮者と呼ばれた人たちがどんどんモダンオケを振っています。
アーノンクール、ノリントン、ガーディナー、ホグウッド、ブリュッヘン・・・。


楽譜についてもベーレンライターだけでなく、ブライトコップフでも新しい校訂を出しています。
他にもあるようで、今ベートーヴェンの演奏そのものが見直されているのは確かです。


私自身、ベートーヴェンが好きだという思いもありますし、奏者としてだけでなく、もっと大きな視点でベートーヴェンを勉強したかった、という思いもあってこのプロジェクトを指揮しています。

そして、演奏する側、聴いてくださる側の方々の固定したベートーヴェンのへのイメージを少しでも変える事が出来たなら、とても良い事だなあ、と思っています。
posted by ぎじん at 12:26| 岩手 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 所属団体ネタ(WTB、ベトプロ) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月04日

今年の抱負はやっぱり豊富

皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、いろんな意味で仕事始め。
年末年始はゆったりさせてもらった(まぁ子供に振り回されてましたけれど、それも含めて休養です)ので、今日からスタートダッシュで頑張ります。

今朝はなんとか5:30起き達成。このまま今年一年早起き生活が持続しますように。

とりあえず落ち着いたら年末年始の模様について書くとして。

今年の抱負なんかをばいろいろ。

まずは音楽活動。
今年は仕事もなかなかハードな年ですが、音楽の方ではいよいよ3月7日にベートーヴェン・プロジェクトの第5回演奏会が控えています。
ピアノ協奏曲第5番「皇帝」と交響曲第5番(俗称「運命」)。
よもや自分がこの曲を指揮者として演奏する日がくるなんて!
交響曲なんて、自分が物心ついた時から聴いていた曲です(それもブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団!)。
こんな名曲中の名曲!
まぁこの話もおいおいしていきます。

オーボエの方は、昨年末にアングレでの本番を終えて一休み。
当面は演奏の予定はありませんので、個人的に何か一曲目標にしてみようかな。
ずっと手付かずに置いてあるサンサーンスのソナタでもやろうか。
それともシューマンのアダージョとアレグロをやろうか。
本当はアンサンブルなんかもいいのですが、まだまだ子供との時間を楽しみたいという気持ちがあるので、ここはあまり焦らずにいきたいと思います。

それから客演については「極力」受けない方向で。
やっぱり練習に参加出来ないってのはご迷惑をおかけするわけですよ。
今年は仕事の方もなかなかハードですし。
すこし音楽活動に関しては「細々と」やっていく事にして、ベートーヴェン以降はまた次のベートーヴェンを見越して(今度はVn協奏曲と田園だし)、ゆっくり準備しようと思います。

ただ、「人を育てる」というのはやっていこうかな、とか。
一応「弟子」(教えたことほとんどないんだけど)が高校を卒業するもんで、そいつがどこに行くかにもよるんですが、ちょっとそっちの面倒を見てあげようかな、と。
あとは、岩手大学管弦楽団さんがちょっと心配だったり(笑)。
打ち上げでもちょっと学生さんと話をしたのですが、木管は結構大変な状況。
だからといって私が「じゃあ客演やります!」っていうのも変な話(OBでもなんでもないですし)なんで、まぁ練習を一緒にするとか、分からないところを聞いてもらう(そして一緒に悩む)とか、そういう形でのバックアップをしようかな、と個人的には思っています。
学生さんからは「楽譜送るので参考演奏(!)を録音してもらえませんか」と言われていて、参考になるかならないかはさておき、オケスタみたいにオーボエの音だけでも拾えればだいぶ練習の足しになるのかな、という事でちょっとそういう事をしようかな、と。



仕事の方では、私がメインで携わっている「EDI」の業務で、今年はいろいろ動きがありそうです。
流通BMSという分野がいよいよ広がりを見せるか?というところで、重要な動きが昨年あたりから動いています。
こちらの動きをキャッチしながら、顧客への提案を常に最新の状況を踏まえながら「Win-Win」の関係を構築出来るような「営業兼SE」としての立場で頑張ってまいります。
あとは既存業務の進め方を整理しながら、かな。
なにしろ大小含めて40個くらい業務持ってるわけですし(多すぎるだろ)。
東京の業務でも、なんとか来年度のちょっとだけ大きな案件をまとめて(これから提案していく)、いい方向にもっていけたら、と思います。
積極的なセミナー参加だけでなく、今年は業務知識のさらなる深化を図っていきたいところです。



家族の方は、子どもがいよいよ3月で4歳になり、ますますパワフルになっていくんで(笑)、とにかく外に連れ出していろんな経験を積ませていきたいな、と。
いまいろんなことに興味を持ち始めているので、自分の趣味だけじゃなく(笑)、自分自身もこれを機に子供と一緒に経験を積んでいきたいなぁ、とか。
結婚してからもう6年目で、5月に7年目に突入するわけで、今年は奥様とどこかに出かけたいなぁ。
というか、旅行に連れて行きたいなぁ、と思っています。
残念なことに金銭とかプレゼントとかでしか感謝の気持ちを表せていない(悲しい事だ・・・)ので、やっぱり一緒の時間をもっと作りたいな、と。
子育てに追われると夫婦の時間がなかなか持てないっすよね>世の中の妻帯者な皆様



そして何よりも今年一番の目標は「健康」。
2月でいよいよ35歳になります。
自分の父がくも膜下出血で亡くなったのが35歳の時。
私が2歳半の頃でした。
ついに年齢において父を超える時がきます。
生まれてからずっと自分の前に立ちふさがってきた(いい意味でも悪い意味でも)父親。
母から以前「父さんより長生きしたらそれは父親を超えたという事」と言われて、自分の中でずーーーーっと象徴的に思っていた年齢が35歳。

今年一年が、自分にとっても、みなさんにとっても素晴らしい、思い出深い一年になりますように。


ではいってきまーす。
posted by ぎじん at 07:28| 岩手 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年01月01日

あけましておめでとう

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

月並みですみません(笑)。

大船渡も昨夜は雪でしたが、盛岡もなかなか積もったらしく。
明日盛岡に戻るのですが、まずは雪かきからだな。

今年も相変わらず貧乏暇なし状態ですが、日々充実した時を過ごせれば、と思います。
posted by ぎじん at 08:11| 岩手 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月31日

よいお年を!

もうすぐ2009年も終わりを迎えようとしています。

今年もいろいろな方にお世話になり、いろいろな方に御迷惑をおかけしました。
今年一年を無事に過ごせたのも、一重に皆さんのおかげ。
皆さんに生かされた一年。
ただただ感謝の一言です。

2010年をいよいよ迎えるわけですが、皆様の来年が、今年以上に良い年になりますように。

我が家も平和に、心静かに、新年を迎えたいと思っております。

よいお年を!
posted by ぎじん at 14:53| 岩手 曇り| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々の独り言 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年12月27日

演奏会終了

岩手大学管弦楽団さんの演奏会、無事に終了しました!
ご来場いただきました皆様、ありがとうございました。

素晴らしい演奏でした!
演奏しながら感動しました!

学生のみなさんのエネルギーに圧倒されながらも、なんとか迷惑をかけないように、必死で食らいついたのですが、まぁなんとか大きな失敗はなかったです。
よかったよかった。
私の演奏自体がどうだったか、についてはまぁ周囲の評価に任せます。


いやー、つかれた・・・けれどこのあと仕事。
今夜は徹夜です・・・ひとりでゆっくり今日の演奏をかみしめようと思います(笑)。
posted by ぎじん at 19:29| 岩手 晴れ| Comment(0) | TrackBack(0) | オーボエ練習&演奏 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする